Filmomat - ドイツの小型現像機器メーカー
Filmomat は、ドイツのフィルム関連ハードウェア・ソフトウェアを開発するメーカーです。自動現像機「Filmomat Classic」・自動攪拌機「Filmomat Light」といったハードウェアに加えて、デジタイズしたネガを反転させるソフトウェア「SmartConvert」なども開発しています。2024 年現在現在 Lukas Fritz 氏の個人プロジェクトとして運営されていますが、すでにアメリカ・イギリスにも販売代理店を持っており、今後の動向に注目したいところです。
Filmomat Classic
フラッグシップ機である Filmomat Classic は 2015 年に開発が始まり、初の製品版は 2016 年に出荷されました。当時大学生だった Lukas 氏が「自分のアパートの中にも無理なく設置できる規模のミニラボ」をコンセプトとして設計されたそうです。見た目は少し 3D プリンタに似た雰囲気です。
本体は現像液を入れるタンクとフィルムを装填するタンクから構成されています。現像液・フィルムをそれぞれタンクに入れる工程は手動で行う必要がありますが、その後の温度管理・攪拌などは自動的に行われます。
フィルムタンクはさまざまなフォーマットに対応した設計となっており、公式サイト によれば 35mm (135) に加えて 120, 4x5”, 5x7” と多様なサイズのフィルムが現像可能。現像液と、プログラム可能な現像工程を選択するとこで C-41, モノクロ, E6, ECN-2 と幅広い現像プロセスに対応可能な点も特徴的です。
代表は Lucas Fritz 氏
現在このプロジェクトは Lucas Fritz 氏一人によって運営されており、全ての Filmomat Classic は彼の手によって制作されています。2022 年にミュンヘン工科大学で有機化学の博士号を取得した彼は、現在はこのプロジェクトを主な収入源としているのだとか。
まとめ
ドイツの Filmomat を紹介しました。日本への出荷にも対応しているとのことで、今後の商品開発が楽しみです。